茶色のおりもの【原因・受診目安チェックツール】
茶色のおりもの【原因・受診目安チェックツール】

茶色のおりものは、少量の血液が混ざったもののことがあります。生理の始まりや終わりに少し出て治まることもありますが、生理と関係なく続く、性交のたびに出る、痛みもあるときは婦人科でご相談ください。いつ出たか、何日続いているか、痛みやにおいもあるかを思い出してみてください。生理が遅れているときは、妊娠の可能性も考えて対応します。
いくつかの質問に答えると、考えられる原因と受診の目安を確認できます。病気を診断するものではありません。回答はこのツールから送信・保存されません。
回答に応じて、症状に関係する原因を表示します。上から可能性が高い順に並んでいるわけではありません。実際の原因は、診察や検査で調べます。
強い腹痛、大量の出血、失神や強いふらつきは、色にかかわらず早急な診察が必要です。通常のWEB予約を待たず、救急外来などへ連絡してください。動けない・意識が遠のく場合は119番を利用してください。
妊娠に関連する出血や腹痛、妊娠中の水っぽい漏れは自己判断しないでください。妊娠中ならかかりつけ産科へ、妊娠の可能性がある場合は産婦人科へ相談してください。強い痛みやふらつきが出たら救急受診を優先してください。
下腹部痛・発熱や取り忘れの疑いがある場合は、炎症や感染、異物などを確認する必要があります。予約が取れない場合も電話等で相談し、取り出せないものを器具で探すことは避けてください。
閉経後の血が混じったおりものは、一度だけでも原因を確認しましょう。粘膜の変化やポリープなどのほか、子宮内膜などの病変がないか診察で確認します。
色だけで妊娠や着床出血とは判断できません。検査薬の説明書に従って適切な時期に検査し、出血について相談してください。痛みやふらつきがあれば検査時期を待たず受診してください。
生理以外の出血、長引く・繰り返す変化などは、ポリープや炎症、ホルモン変動などの原因を確認します。色の濃さだけで重症度は判断できません。
生理の始まりや終わりに少量だけで、普段どおりに治まる場合は生理に伴う変化のこともあります。長引く・繰り返す・量が増える場合は、ほかの症状がなくても相談してください。
回答による絞り込みにはJavaScriptが必要ですが、上の一覧と本文から原因・受診目安を確認できます。
監修医師
監修:前出 喜信 医師(院長)
シュシュレディースクリニック戸田公園
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医/日本性感染症学会 性感染症認定医
| 出た時期 | 茶色く見える理由の例 | どうすればよいか |
|---|---|---|
| 生理の始まり・生理前 | 生理の始まりの少量の血液が、おりものに混ざる場合があります。 | その後いつもの生理になるか確認。生理が来ず妊娠の可能性がある場合は、検査薬の説明書にある時期に検査します。 |
| 生理の終わり・生理後 | 少量になった経血が時間をかけて出て、茶色く見える場合があります。 | 普段どおりに減って治まるか確認。長引く、いったん止まって再び出る場合は相談してください。 |
| 排卵期と思われる時期 | ホルモン変動による少量出血が混じる場合があります。 | カレンダーの時期だけで排卵出血とは確定できません。繰り返す場合は診察で確認します。 |
| 生理予定日前後・妊娠初期 | 妊娠に関連する少量の出血が混ざる場合があります。 | いわゆる着床出血と、生理や他の出血は見た目だけで区別できません。妊娠中はかかりつけ産科へ相談。強い腹痛・ふらつきがあれば検査時期を待たず受診します。 |
| 閉経後 | 粘膜が弱くなることなどで出血する場合があります。 | 一度だけ・少量でも婦人科へ相談し、子宮内膜などの病変がないか確認します。 |
生理の始まりや終わりは経血が少なく、おりものと混ざって茶色に見えることがあります。赤い出血が徐々に茶色になって終わるなど、いつもの生理の経過に沿っているかが手がかりになります。ただし、茶色だから古い血で安全、と決めることはできません。生理が終わったはずなのに続く、いったん止まって再び出る、毎周期長引く場合は、期間と量を記録して相談してください。
生理と生理の間に少量の出血が起こり、茶色のおりものとして気づくことがあります。排卵前後のホルモン変動のほか、ホルモン剤を飲み始めた時期や、飲み忘れがなかったかも診察でお聞きします。排卵のころに出ても、毎回それが排卵出血とは限りません。繰り返す出血や性交後の出血は、子宮頸部や子宮内の病変がないかも確認します。
睡眠不足や強いストレスなどを背景に生理周期が乱れることはあります。ただ、同じ時期に茶色のおりものが出たからといって、ストレスだけが原因とは限りません。感染症やポリープなどでも出血するため、長引く・繰り返す場合は生活を整えるだけで済ませず診察を受けましょう。
茶色のおりものだけで、妊娠しているか、いわゆる着床出血かを見分けることはできません。妊娠の可能性がある場合は、妊娠検査薬の説明書にある時期に検査してください。陽性の場合や、陰性でも生理が来ない状態が続く場合は相談が必要です。強い下腹部痛、片側の痛み、めまいなどを伴うときは、検査に適した時期を待たず受診してください。
月経期間以外や性交時のおりものへの血の混入には、子宮頸管ポリープなどの良性の病変、子宮頸管の炎症、子宮内の病変など様々な原因があります。クラミジアや淋菌などの感染でも出血することがあり、かゆみやにおいがないからといって除外はできません。診察で出血している場所を確認し、必要に応じて検査を選びます。
閉経後は女性ホルモンの低下によって腟粘膜が弱くなり、少量の出血が混じる場合があります。一方で、子宮体がんなどを除外する必要もあるため、少量・一度だけでも婦人科へ相談してください。茶色いおりものが出たからといって、がんと決まるわけではありません。ただ、閉経後の出血は生理ではないため、一度診察を受けてください。
ピルなどのホルモン剤を飲み始めた時期や飲み忘れ、ミレーナ装着後などに、少量の出血が茶色いおりものとして見えることがあります。診察では、薬やミレーナを使い始めた日、飲み忘れ、出血が始まった日をお伝えください。安定していたのに新しく出血した場合や、痛み・妊娠の可能性がある場合は、薬や器具だけが原因と決めつけず相談してください。
飲み始めの不正出血や使用方法は、低用量ピル・ミニピルをご覧ください。装着後の出血や受診の目安は、ミレーナの効果・副作用で解説しています。
子宮内膜ポリープや、子宮内腔に突出する筋腫などで不正出血が起き、少量の血液がおりものに混じることがあります。経血量が増えた、生理以外にも出血する、といった変化があれば一緒にお伝えください。超音波検査などで子宮の状態を調べ、症状によっては子宮内膜の検査も行います。
急な強い下腹部痛、大量の出血、失神や強いふらつきがある場合は、通常の予約を待たず救急外来などへ連絡してください。動けない・意識が遠のく場合は119番を利用してください。
発熱や下腹部痛を伴う、妊娠中に出血する・水っぽいものが漏れ続ける、タンポン等が取り出せない場合は、早急に医療機関へ連絡してください。妊娠の可能性があって腹痛がある場合も、検査結果を待たず相談が必要です。
色の変化が続く、量が増える、いつもと違うにおいがある場合は相談してください。性交後の出血、閉経後の血が混じるおりものも確認が必要です。「何日なら待ってよい」と一律にはいえません。普段と違う状態が続くときは、色が薄くても受診してください。
始まった日、続いている期間、生理との関係、色と量、におい・かゆみ・痛み・発熱・出血の有無を整理してください。色は出た直後と乾いた後を分けて伝えると役立ちます。最後の生理が始まった日、妊娠の可能性、使っている薬や腟剤、ピル・ミレーナなどもお伝えください。

受診前に腟の中を洗浄したり、症状を隠すための消臭製品を使ったりする必要はありません。使用した市販薬があれば、薬の名前と使用日を伝えてください。性交経験がない方や内診が心配な方は、診察の前にお声がけください。
まず症状をお聞きし、必要に応じて外陰部・腟・子宮の入口を診察します。出血があるときは、どこから出ているかも調べます。感染が疑われる場合はおりものを採取して調べ、血が混じる場合や腹痛がある場合は超音波検査、妊娠検査などを検討します。年齢・症状・診察所見によって、子宮頸部や子宮内膜の検査が必要なこともあります。どの検査が必要かは、症状と診察の結果をもとに判断します。
感染の原因が異なれば治療に使う薬も異なります。細菌・カンジダ・トリコモナスによる感染なのか、ホルモンの低下やポリープが関係しているのかで、治療方法が変わります。合わない薬を使い続けないよう、診察や検査で原因を調べてから治療を進めます。
色だけでは判断できません。妊娠の可能性があれば検査薬の使用時期を確認し、結果と最終月経の日付を記録してください。痛みや出血がある場合は、陰性でも早めに相談しましょう。
すべての人に共通する安全な日数は決められません。普段より長い、いったん止まってまた出る、毎回繰り返す、量や痛みが増えている場合は受診の目安です。
生理の始まり・終わりに少量だけで、普段どおりに治まる場合は経過を確認できることもあります。ただし無症状の炎症や感染もあり、症状がないことだけで原因を判断はできません。
ホルモン剤やミレーナの使用に伴う不正出血が茶色に見えることはあります。ただし、これまで安定していたのに出血が始まった、痛みがある、妊娠の可能性がある場合は、使用中の薬や器具だけを原因と決めず相談してください。
量を確認しながら、肌に合うものをこまめに交換してください。腟内を洗浄したり、市販薬で出血の原因を治そうとしたりせず、症状の経過を記録しましょう。