子宮ポリープとは?原因・症状・切除方法
子宮ポリープとは?原因・症状・切除方法

女性の体はとても繊細で、ホルモンの影響や炎症などによってさまざまな変化が起こります。「検診で子宮ポリープがあります」と言われると、少しドキッとしますよね。
でも安心してください。多くの場合、子宮ポリープは良性(がんではない)です。
ここでは、「子宮頸管ポリープ」と「子宮内膜ポリープ」という2つのタイプに分けて、それぞれの特徴や原因、症状、治療方法についてわかりやすく説明します。
「ポリープ」とは、粘膜の一部が増殖してできる良性の腫瘍(できもの)の一種です。子宮では主に頸部(入口)と内膜(奥)にできることがあります。
| 種類 | できる場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 子宮頸管ポリープ | 子宮の入口(頸管) | 健診などで見つかりやすく、出血の原因になることも |
| 子宮内膜ポリープ | 子宮の奥(内膜) | 妊娠や月経に影響することもある |
どちらも良性であることがほとんどですが、ごくまれにがんの一部として見つかることもあるため、切除して病理検査で確認することが大切です。

子宮頸管(しきゅうけいかん)は、子宮の入口にあり、子宮の中につながる細いトンネルのような部分です。
この頸管の粘膜の一部が増殖して、茎をもった突起(ポリープ)となり、子宮口から垂れ下がるように見えることがあります。
1個のこともあれば、複数できることもあり、大きさもさまざまです。
30〜50代の女性に多くみられるのが特徴です。
明確な原因は分かっていませんが、次のような要因が関係していると考えられています。
小さいうちは無症状のことも多いですが、次のような症状がみられることがあります。
ポリープは赤くやわらかい組織で出血しやすいため、性交や運動後に出血することがあります。
ただし、まったく自覚症状がない方も多く、健診で偶然見つかることも少なくありません。
頸管ポリープは、腟鏡(ちつきょう)で直接確認できるため、診断は比較的容易です。
必要に応じて細胞を採取し、悪性の可能性がないか確認します。
多くの場合、外来で短時間に切除することが可能です。
ポリープの根元をつまんで取り除く「ポリープ切除術」を行い、数分で終了します。
痛みはほとんどなく、出血も少ないため、麻酔なしで日帰り治療が可能です。
切除した組織は、念のため病理検査に提出します。

子宮内膜ポリープは、子宮の奥にある内膜の一部が増殖してできる柔らかいできものです。
大きさは数mm〜数cmまでさまざまで、1つの場合もあれば複数できることもあります。
月経異常や不妊の原因になることもあるため、症状がある場合は治療が検討されます。
子宮内膜ポリープは、女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けやすいとされています。
特に「生理が長引く」「なかなか妊娠しない」といった場合、ポリープが関係していることがあります。
多くは超音波(エコー)検査で発見されます。
子宮体がんがポリープ状に見えることもあるため、切除して病理検査を行うことが重要です。
特に子宮内膜ポリープは、受精卵の着床を妨げる原因になることがあります。
そのため、不妊治療中の方や妊娠を希望している方では、
ポリープを切除することで妊娠率が改善することが報告されています。
頸管ポリープも、妊娠中に大きくなることがあるため、医師の判断で経過観察を行います。
子宮ポリープは良性であることが多いため、すぐに大きな病気につながるとは限りません。
ただし、出血症状がある場合や、大きさがある場合、繰り返し再発する場合は放置せず婦人科で相談することが大切です。
特に子宮内膜ポリープは、不正出血だけでなく、月経異常や妊娠のしにくさに関係することがあります。
また、ごくまれに悪性の病変が隠れていることもあるため、
「良性だと思うから様子見でいい」と自己判断しないことが重要です。
健診や診察でポリープを指摘された場合は、症状の有無にかかわらず一度きちんと診察を受け、
必要に応じて切除や病理検査を行うことで、安心につながります。
| 項目 | 子宮頸管ポリープ | 子宮内膜ポリープ |
|---|---|---|
| できる場所 | 子宮の入口(頸管) | 子宮の内側(内膜) |
| 主な原因 | 炎症・刺激 | ホルモンバランス |
| 主な症状 | 不正出血・性交後出血 | 不正出血・生理異常・不妊 |
| 検査方法 | 視診・細胞診 | エコー・子宮鏡 |
| 治療法 | 外来で切除可能 | 子宮鏡または吸引除去 |
| 再発の可能性 | あり(少数) | あり(ホルモン影響) |
小さく無症状のものは自然退縮することもありますが、出血や妊娠への影響がある場合は切除が勧められます。まずは受診ください。
外来切除・子宮鏡下切除ともに痛みは軽度で、処置時間も短いのが一般的です。
再発はまれですがゼロではありません。定期検診で早期に確認できます。