不正出血|シュシュレディースクリニック 戸田公園|埼玉県戸田市の婦人科・美容皮膚科

         
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不正出血

不正出血|シュシュレディースクリニック 戸田公園|埼玉県戸田市の婦人科・美容皮膚科

不正出血とは?

不正出血(茶色)が現れる原因

月経ではない性器出血を不正出血といいます。おりものへの混入から月経様の出血まで様々で、区別がつかないこともあります。出血量次第では貧血になることもあります。

月経は子宮からの出血ですが、不正出血は外陰・膣・子宮頸部・子宮・卵巣・卵管など様々な部位が原因となり得ます。最も多いのは排卵性出血(月経と月経の間に1〜3日少量出血)で、ストレスや着床時出血でも生じることがあります。一方で病気が原因のことも少なくありません。

原因となる病気には子宮膣部びらん、子宮頸管ポリープ、クラミジア頸管炎、子宮頸がん、子宮体がん、子宮内膜ポリープ、子宮内膜炎、子宮筋腫などがあります。いずれも適切な診断と治療が必要です。

不正出血があっても必ず治療が必要とは限りませんが、正常か否かの判断は自己判断が難しいため、見られた際はご相談ください。

茶色の出血と鮮血の違い

①茶色の出血

酸化した古い血液が少量ずつ排出されると、茶色っぽく見えます。排卵期や月経の終わりかけに見られることが多いですが、子宮内膜症やホルモンバランスの乱れによる可能性もあります。

不正出血(茶色)が現れる原因

・生理の前後(よくあるケース)
終わりかけの経血が少量ずつ排出されると、酸化して茶色く見えます。危険性は低く、自然な現象です。
・排卵期出血
排卵時にホルモン変化で一時的に子宮内膜が剥がれ、少量の茶色い出血が出ることがあります。正常範囲内で、妊娠力にも大きな影響はありません。
・ホルモンバランスの乱れ
ストレス・過労・睡眠不足で排卵が乱れると、少量の出血が続くことがあります。一時的であれば問題ないですが、繰り返す場合は要相談です。
妊娠初期の着床出血
妊娠超初期に受精卵が子宮内膜に着床すると、茶色い出血が起こることがあります。続く場合は流産や子宮外妊娠の可能性もあるため、早めの受診が必要です。
・子宮や卵巣の病気
子宮筋腫・子宮内膜ポリープ・子宮内膜症は不正出血の原因になりやすく、子宮頸がん・子宮体がんでも初期症状として不正出血が出ることがあります。

茶色い不正出血は古い血が排出されているだけというケースが大半ですが、繰り返す・長引く・閉経後に出る場合は注意が必要です。婦人科で超音波や細胞診を行うことで、子宮頸がん・体がん・筋腫など重大な病気の早期発見につながります。

②鮮血の出血

茶色は時間が経った古い血であるのに対し、鮮血は新しい出血です。量が多い場合は子宮筋腫や子宮がんなどの疾患が原因となっていることがあります。性交後の鮮血は子宮頸部の炎症やポリープのサインのこともあります。

不正出血(鮮血)が現れる原因

・排卵期出血
排卵時のホルモン変化により子宮内膜がわずかに剥がれることで起こります。量はごく少量で、1〜2日程度で自然におさまります。
・ホルモンバランスの乱れ
強いストレス・急な体重変化・過労によりホルモン分泌が不安定になると、内膜が不安定に剥がれて鮮血が出ることがあります。
・妊娠関連の出血
着床出血では妊娠初期に少量の鮮血が出る場合があります。流産や子宮外妊娠では鮮血が続く・腹痛を伴うことがあり、緊急性が高いため早急な受診が必要です。
・子宮頸部の異常
子宮頸管ポリープや子宮頸がんの初期症状として、不正出血(特に性交後出血)が見られることがあります。鮮血で繰り返す場合は婦人科での頸部細胞診・組織検査が必要です。
・子宮内膜や卵巣の病気
子宮内膜ポリープ・子宮筋腫・子宮内膜症では内膜が不安定となり鮮血が出やすくなります。子宮体がんは特に閉経後に鮮血が見られる場合は強く疑うべきサインです。

不正出血の主な原因

不正出血には多様な背景があります。代表的な原因を以下にまとめます。

原因 具体例・症状 受診の目安
ホルモンバランスの乱れ ストレス・過労・睡眠不足・急な体重変化などで排卵が不安定になり出血が生じる 繰り返す、1週間以上続く場合は受診
婦人科疾患 子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸がん、子宮体がん、子宮内膜ポリープ、子宮内膜炎 など 鮮血が続く・閉経後の出血・痛みや発熱を伴う場合は早急に受診
感染・炎症 子宮頸管炎、膣炎、クラミジア頸管炎など におい・痛み・発熱・膿性のおりものを伴う場合は受診
良性病変 子宮膣部びらん、子宮頸管ポリープ など 性交後出血が繰り返す場合は受診
薬の影響 低用量ピル、黄体ホルモン療法、抗凝固薬などによる出血傾向 生活支障レベルの出血・長期化で処方医に相談
排卵性出血 月経中間期に1〜3日ほどの少量出血。基礎体温が低温期から高温期へ移行する時期に一致 少量・短期間なら経過観察。増量・長期化は受診
妊娠に伴う出血 着床出血。月経予定日付近に少量出血。強い腹痛や大量出血は流産・子宮外妊娠の可能性 妊娠の可能性がある場合は早急に受診

ストレスと不正出血の関係

精神的ストレスや生活習慣の乱れはホルモン分泌に大きく影響します。特に排卵をコントロールしている視床下部はストレスに敏感で、排卵が遅れたり無排卵になると不正出血が起こりやすくなります。「最近忙しい」「眠れない」「食欲が不安定」といったサインがある場合、まずは生活リズムを整えることも大切です。

受診の目安チェックシート

以下のようなケースでは早めにご相談ください。

  • 出血が何度も繰り返す
  • 鮮血が多量に出る
  • 茶色の出血が長く続く
  • 強い下腹部痛や発熱を伴う
  • 妊娠の可能性がある

まとめ

不正出血は一時的なストレスやホルモンの揺らぎで起こることもあれば、重大な病気のサインであることもあります。茶色か鮮血か、出血の量やタイミングを観察することが、原因特定の大きな手がかりになります。少しおかしいと感じたときに放置せず、早めにご相談ください。