月経調整
月経調整
旅行や受験などの前もってわかっている行事に月経が重ならないように、ホルモン剤を内服することで月経の時期を移動させることです。
月経開始後3~5日目ごろからホルモン剤を服用します。
服用終了後、数日で月経が始まるため、月経を避けたい時期の前に月経を移動する形となります。
この方法のメリットは、事前に月経を起こしておくため、大切な行事の時にホルモン剤を服用する必要がなく、副作用の心配が少ないことです。
次の月経開始予定日あるいは、避けたい時期の数日前からホルモン剤を服用し始め、遅らせたい日程の最終日まで服用する方法です。
ほぼ確実に月経を移動させることが可能ですが、月経をずらしたい時期にホルモン剤を内服し続けなければなりません。初めてホルモン剤を服用する方は、副作用による吐き気やだるさなどの症状が出る可能性があります。
種類 | 費用 |
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プラノバール® 14日(錠)以内 (日数分の制吐剤付き) |
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プラノバール® 14日(錠)以上 (日数分の制吐剤付き) |
3,850円(税込み)・診察料別途 |
次回月経予定日や来院される時期によって処方日数が変わりますので、詳細はご相談ください。
移動したい日の直前に来院されると月経を移動できない可能性がありますので、最短でも移動したい日の5日前までのなるべく早い段階で来院されることをお勧めします。
内診などの診察は基本的にありませんので、月経中に来院していただければ、月経を早める方法と遅くする方法のどちらかを選ぶことができますが、直前の来院になりますと遅くする方法しか選ぶことができなくなります。
服用終了後の何日目に移動させた生理が来るのかは、個人差があるため特定することはできませんが、基本的には服用終了後1週間以内に、生理が来る可能性が高いです。
生理をずらすことで、妊娠などへの将来的な影響はほとんどありません。しかし、例えば月末に必ず生理が来ていた方が、生理をずらした結果月初になった場合には、その後の生理はだいたい月初に来るようになります。その結果、排卵の時期が変わる可能性がありますので、避妊には注意していただく必要があります。
可能です。低用量ピルは、40歳以上が血栓症のリスクが高まるため慎重投与になっていますので、場合によっては処方してもらえないことがあります。月経調整用のピルについては、年齢以外に喫煙習慣や高血圧症、肥満などの血栓リスクが無ければ当院では慎重に処方させていただいております。